新型ウィルスの影響でカリフォルニアもロックダウン7週間目…。遠出ができないので、相変わらず近くの公園でミツバチを撮っています。
ミツバチといえば、まず最初に思い浮かぶのは甘~くて美味しい “はちみつ🍯”ですね!
私は毎日紅茶やコーヒーにはちみつを入れ楽しんでいるのですが、ミツバチって一体どうやってはちみつを作っているのでしょうか?
う~ん、そう言われるとよく分からない…。折角なので、この機会に詳しく調べてみることにしました。
まず、ミツバチは何のためにはちみつを作るのか?
それは自分たちの保存食として蓄えるためです。

Honeybee and California Golden Poppy
ミツバチの食べ物は3つあって、
- はちみつ(エネルギーとなる糖分の摂取)
- 花粉(タンパク質、ビタミン、ミネラルの摂取)
- ローヤルゼリー (女王バチと女王バチ候補の幼虫だけに与えられる特別食)
だそうです。
春になり花が咲き始めると、働きバチは外に出て花から蜜を集めてくるようになります。
口吻と呼ばれる専用のストローを使って花の蜜を吸い、蜜胃という特別な袋に一時的に貯めこみます。この袋は約40mg の蜜で一杯になり、これはミツバチの体重の約半分の重さなんだそう。

Honeycomb
この袋が一杯になると、巣に持ち帰って、巣の中にいる内勤の働きバチに口移しで渡します。
これは余談ですが、美味しくない蜜を採ってくると、蜜を受け取る係の働きバチに受け取ってもらえないそうです。受け取ってもらえないハチはどうしてよいか分からなくて、巣の中をしばらくウロウロしているとか… なんか可哀そうですが、笑えますね~。
蜜を受け取った働きバチは貯蔵するための小部屋へ運びます。この間に花の蜜はミツバチの体内の酵素で分解され、ショ糖から果糖とブドウ糖に変化していきます。小部屋に貯めた蜜の水分蒸発を促進するために、働きバチは口でかき混ぜたり、羽ばたきをして風を送ったりもしているそう。巣の中は35℃前後と高温で、この間に蜜は熟成されていきます。
こうして完成したはちみつは、微生物の混入を防ぐために蜜ろうで蓋をして貯蔵され、ミツバチたちの保存食となるのです。
すごい、まさにはちみつ製造工場ですね!

Honeybee and California Golden Poppy
ところで、一匹のミツバチが一生かかって作るはちみつの量は、たったのティースプーン一杯なんだとか。
はちみつは良質なビタミンやミネラルだけでなく、アミノ酸や酵素などの栄養素も含まれるとっても優秀な食材。ミツバチさんが一生懸命作ってくれたはちみつ、毎日感謝していただこうと思います。
注意:一歳未満の乳児には、はちみつを与えないようにして下さい。はちみつにはボツリヌス菌(食中毒の原因となるもの)の芽胞が含まれていることがあり、腸内環境の整っていない乳児にはリスクがあるからです。大人には害はありません。

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