ミツバチの食べ物は「はちみつ」と「花粉」でしたね。
ミツバチが花の蜜からどうやってはちみつを作るのかは分かったのですが、花粉はどのようにして食べているのでしょう?
実はそのまま食べているのではなく、蜂パン(Bee Bread)という保存食にしてから食べているんだそうです。
”蜂パン”ってなんだかとっても美味しそうな名前ですね~。どんな物なのか興味深々。
働きバチは花の蜜を吸った後、その蜜を少し吐き出して、足に生えたブラシ状の毛に湿り気を与えます。
このブラシを使って自分の体についた花粉を集め、自分の唾液と混ぜて、空中で前足→中足と丸めながら移動させ、後ろ足についている花粉かごに運びます。花粉かごには一本の長い毛が生えていて、それを串にして花粉団子を作るそうです。

Honeybee collecting pollen from red daisy flower
これら一連の動作は超早いので、私たちの目にはほとんど見えません。
花粉団子の重さは両足で約30mg、これは自分の体重の約1/3の重さだそう。小さい体の中に花の蜜を貯めて、足には重い荷物をもって、めちゃ重労働…。

Pollen covered honeybee
ちなみにミツバチは花粉を集めるために体に毛がフサフサ生えていて、とっても可愛いのです。

Honeybee collecting pollen from cactus flower
巣に帰ると自分で巣房(六角形の小部屋)まで行き、専用の毛を使って花粉団子を落とし入れます。すると内勤の働きバチはそれを噛み砕き、頭を使って巣房の底へと押し込みます。花粉の色は花によって違うので、地層のように違う色が何層にも積み重なります。
そして巣房が花粉でいっぱいになると、その上にはちみつが塗られて ”蜂パン” のできあがり!!なんとも美味しそうですね~。
最後にはちみつを塗って蓋をすることで、酸素が入らず腐敗を防ぐのだそうです。
蜂パンはタンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富で、これが働きバチや幼虫のエサとなります。もちろん人間が食べても栄養価が高いので、東ヨーロッパなどでは昔からポピュラーな健康食なんだそうですよ。
巣全体が食料に困らないよう保存食にしてしっかりと蓄える、ミツバチの能力の高さにはホント感心します。

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