Worker Bee’s Life(働きバチの一生)

ここ2か月の自粛生活中ミツバチばかり撮影していたので、すっかりミツバチの世界にハマっている私。

この小さく可愛らしい生き物を間近で見ていると、彼らはいったいどんな一生を送っているのかな~とふと考えてしまいます。なので今回はミツバチ、特に働きバチの一生についてまとめてみました。

 

Honeybee is enjoying white achillea flower

 

 

ミツバチの家族構成

まずはミツバチの家族について。ひとつの巣の中には多い時で数万匹のミツバチが暮らしているそうですが、家族構成は以下のようになっています。

 

女王バチ

ひとつの巣に一匹だけ。体重は約250mgで、働きバチ(100mg)の約2.5倍。卵を産むことが唯一の仕事で春から夏の繁殖期には毎日約2000個の卵を産む。寿命は2~3年で、他のハチの寿命(1~5か月)と比べてかなり長い。

雄バチ

春の繁殖期にだけ生まれる。巣の中で仕事をすることは一切無く、成熟すると女王バチと交尾するために飛行に出かける。交尾を行うと死んでしまう。

働きバチ

全て雌で、生殖以外の全ての仕事を行っている。

 

Honeybee on dahlia flower

 

 

働きバチの一生

働きバチの寿命は季節によって変わり、春から夏の繁殖期には1~1ヵ月半ですが、冬は4~5か月と長くなります。日齢が進むにつれて以下のように仕事内容が変わっていきます。

 

掃除係: 羽化してから1~3日

巣房に残ったサナギの殻や糞などの掃除。女王バチが次の卵を産めるよう部屋を綺麗にして準備する。


育児係: 3~10日

頭部にある咽頭線が発達してミルク(ローヤルゼリー)が分泌できるようになると、それを幼虫や女王バチへ与える。卵の点検や、幼虫の体を舐めてあげたりもする。


造巣係: 10~16日

咽頭線が衰えてミルクの分泌ができなくなる代わりに、腹部にある蝋線から蜜蝋(Beeswax)が分泌される。これを使って巣を作ったり、古くなった箇所をリペアする。


貯蜜係: 12~18日

外勤バチから花蜜や花粉を受け取り、巣房に持ち込んで貯蔵する。この時期には花蜜からはちみつを作るため、体から酵素が分泌される。


門番: 16~24日

はちみつ目当てに襲ってくる外敵を刺して、巣を守る。


外勤: 20日~

巣の外に出かけて花蜜や花粉を集める。

 

**他にも日齢に応じて様々な仕事(女王バチや雄バチの世話、プロポリスを作る)があるそうです。

 

Honeybee collecting pollen from thistle flower

 

こうしてみると、本当に沢山の仕事がありますね!

それに、私たちが普段見ている花に訪れているミツバチは、老年期のミツバチさんだったのですね…。リスクの多い外仕事は、若者ではなくより死期の近い者に任せるという、ある意味合理的な社会。

 

それにしても、生まれてから死ぬまで働き詰めで大変なんじゃないかな… とちょっと心配してしまいます。

でも24時間働き続けているのではなく、実は交代制で働いているそう。実際に仕事をしている時間は1日6~8時間で、人間とほぼ同じ。他の時間は毛づくろいをしたり、じっとして休んでいるそうですよ。

よかった~ 働き詰めは体に悪いのでしっかり休まないとね!

 

 

 

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