アリゾナ州南東部、Tucson の東側に Wilcox Playa(ウィルコックスプラヤ)と呼ばれるドライレイクがあります。ここからメキシコ国境周辺は野生動物保護区に指定されており、Sandhill Cranes(カナダヅル)が冬を過す場所として知られています。
ここでカナダヅルを撮影したいと思ったのですが、問題は広い敷地内のどこに行けば確実にツル達に会えるかということ。
この地域は Sulphur Spring Valleyと呼ばれていて、約80×25マイルの大きさ。ツル達はこの中にある数箇所のポイントを1日のうち何度か移動します。ネットで調べた情報をもとに、朝一番はまず Wilcox Playa 近くのポイントに行ってみたのですが、朝日が登った後だったので既に飛び立ってしまった様子。
次に60マイル南下した Whitewater Draw Wildlife Area と呼ばれる場所に行ってみました。ここでしばらく待っていたのですが、なかなかツル達が来る様子がありません。仕方なく北のほうに戻ろうかと車を走らせたところ… なんと遠くの空からツルの大群がどんどんとこちらに向かってくるではありませんか!
大急ぎで元の場所に戻ると、ツルの団体がどんどん到着、あっという間に対岸の水辺を埋め尽くしてしまいました。
一斉に飛び立つカナダヅルの群れ。エキサイティングなシーンです。
対岸はトレイルが無く人間が入れないので、遠かったけど 400mm 望遠でなんとか撮影。
よく見ると家族で一緒に飛んでいます。赤い頭のが両親、オレンジの頭が子供達。なんだかほのぼのします。
カナダヅルは春~夏をカナダで過し、冬はアメリカに南下してきます。
対岸のツルの大群、いったい何羽いるのか…。400mm 望遠でも遠いので写真をクロップしました。
ここには鷹や Songbird など他の鳥も沢山います。 ポツンとひとり静かに休んでいるこの鳥はエナガの一種でしょうか。
その日のうちにカリフォルニアに戻らなければならなかったので夕方まで滞在できなかったのですが、沢山のツルを見ることができて満足。
ニューメキシコ州の Bosque del Apatch National Wildlife Refuge もカナダヅルで有名ですが、そちらの方が確実にもっと近くで見ることができます。
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