そうそう、セドナからカリフォルニアに帰る前にひとつだけ寄りたい場所がありました。
それは Montezuma Castle National Monument(モンテズマキャッスル国定公園)。せっかく目の前を通るので、遺跡好きな私としてはぜひ見てみたくて。
モンテズマキャッスル国定公園は1100~1400年の3世紀に渡って建てられた、Sinagua(シナグア族)というネイティブアメリカンの遺跡。北アメリカで最も保存状態の良い岩窟住居のひとつと言われています。
ライムストーン(石灰石)でできた崖の斜面、約27メートルの高さに建てられた住居は壮観。Beaver Creekという川が目の前で、周囲を一望できるロケーションです。
こんな高い所にどうやって登ったのか不思議に思いますよね。当時の人々は崖の斜面にハシゴを何本か立てかけて登っていたそう。
高い場所に住居を作った理由は、敵から身を守るためということもありますが、Beaver Creekで毎年のように起こる洪水から逃れることが一番の理由だったと考えられています。農業をするためには川沿いに住む必要があり、同時に自分たちの住居を水害から守る必要があったのです。
住居は崖の中に自然に出来ていた窪みを利用して作られています。
5階建てで部屋数は20。いわゆる ”大昔の高層アパート” ですね!
1951年まではビジターが遺跡の中に入って見学できたのですが、遺跡へのダメージが増えたため中止になったそう。私も入ってみたかったな~。
メインのキャッスル以外にも、崖の斜面には洞穴住居・穀物倉庫の跡が多く残っています。
ツジグート国定公園を含む、この Verde Valley(ベルデバレー)と呼ばれる地域は水や鉱物などの資源が豊富。シナグア族はここで農業を営みながら他の部族とも盛んに交流していたようですが、1400年頃に突然この地を去ってしまったそうです。
セドナは他にもネイティブアメリカンの遺跡が結構あるので、ハイキングの合間にでも訪れてみるといいですね。遺跡を訪れて大昔の人々の生活に思いを馳せてみるのも、有意義な時間になるのではと思います。
入場料大人ひとり10ドルで、こことツジグート国定公園の両方を訪れることができます。
行き方
アリゾナ州セドナの町から南へ約35分のドライブ。AZ-179 から I-17 South に入り、Exit 289(Middle Verde Rd)でフリーウェイを下ります。Middle Verde Rd を左折して0.5マイル進み、左折してMontezuma Castle Rdに入ります。そのまま約2マイル進むとビジターセンターの駐車場。
トレイル情報
約0.3マイル(約0.5キロ)のとても簡単なループトレイル。遺跡の前やトレイルの途中にベンチがあるので、休憩しながらのんびりと歩いて行けます。1時間あれば十分見れると思います。
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