サンクスギビングの週末、ジョシュアツリー国立公園に行って来ました。
今回の目的は園内にあるいくつかのピクトグラフを探すこと。あまり知られていませんが、この公園内にも結構たくさんの壁画が残っています。
少し前に Diamond Solstice と呼ばれているピクトグラフの存在を壁画仲間に教えてもらって、その美しさに惹かれてしまいました。インターネットで集めた情報をもとに壁画のロケーションを推測、かなり確信が持てたので行ってみることにしたのです。
この日は朝6時に出発、ジョシュアツリー国立公園のウエスト・エントランスに着いたのは朝8時過ぎですが、さすがホリデーウィークの週末ですね… もう入場の列が出来ていました。
まずは本命の Diamond Solstice へ向かいます。いつものようにグーグルマップに印をつけてオフラインで見れるようにしておいたので、迷わず見つけることができました🙌
左側が Diamond Solstice。右側には輝く太陽のようなものが描かれています。
この壁画は夏至(Summer Solstice)に太陽の光が差すポイントを示していると言われています。また女性の出産に関係があるとも言われ、ダイアモンドは産道を表しているとか。
赤い色が綺麗に残っていて、とっても魅力的な壁画だと思いませんか? 岩の影にあるので、長い年月の間太陽や雨風にさらされることなく良い状態で残っていると思われます。
しばしこの美しい壁画堪能し、満足な時間を過ごした私達でした。
今回一緒に行ってくれた壁画仲間が他のポイントも調べておいてくれたので、この後は他の壁画を探しに行くことにしました。
これは Bloody Hands と呼ばれている壁画。四角い大きな岩の側面に隠れるように描かれていてます。
よく見ると確かに手の形ですね。
次に向かったのは Alister’s Cave という場所。この岩の前には看板が立っていて、 Bouldering、Rock Climbing は禁止と書いてあります。そこで私たちは躊躇してしまいました…。壁画はアルコーブ(岩の窪み)の中にあるのですが、そこに入って行ってもいいものか…? でもどう考えても私たちはボルダリングやロッククライミングをするのではありません。この先立ち入り禁止とは書いてないし…。ここまで来て見ないのはもったいなすぎる…。
なので入って行きました😂
狭く低い天井に描かれているものが多いので寝っ転がって撮影です。
焦ってシャッター切ったのでブレてます。
次は Slab Rock Shelter と呼ばれている壁画。
ジョシュアツリー国立公園の岩は表面がスムーズで登り易そうなものも多いですが、この場所も住んだら快適そうな平らな岩の上です。
こちらは Brunette Ladyという壁画。
髪の毛の部分が黒っぽい女性で、どことなく神秘的。
こちらは Red Lady 。赤いドレスを着た髪の長い女性に見えます。
右側に小さい子供を連れているようですね。
ジョシュアツリー国立公園がある辺りに最初に存在していた文化は、Pinto Culture(ピント文化)というものだそうで、8000年以上も昔のことらしいです。
ピント文化の人々は、アトラル(投槍器)を使用して狩猟をし、植物を採集しながら季節ごとに移動生活をしていたとのこと。この頃のものと思われるシェルター、陶器や石器の欠片などが残っているそうです。その後この地域には、 Serrano、Chemehuevi、Cahuilla という部族が住んでいます。それぞれの壁画がいつ頃描かれたかはわかりませんが、きっと彼らが残してくれたものなんですね。
やっぱり壁画探しって楽しすぎます。
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