イエローストーン国立公園での楽しみは、景色もさることながらやっぱり野生動物。
園内そこらじゅうに野生動物は生息していますが、観測に適しているのは北部の Lamar Valley(ラマーバレー)、イエローストーンレイクの北に広がる Hayden Valley (ヘイデンバレー)、そして西部の Madison River(マディソン川)沿いの3つのエリア。今回の訪問はこの地域を中心に周るスケジュールを組みました。
野生動物に遭遇するには朝晩がカギ。朝は暗いうちから、夕方は日没前後に園内の道路を走っていると動物達に出会うことが多いです。ただこの時間は周りが暗いので、シャッタースピードが上がらずブレてしまうのが難点なんですよね。
あとは道端に停まっている車がいたら自分たちも停車して観察してみること。たいていの場合野生動物がいるから車が停まっているので、自分の目だけでは見逃すことがあっても、この方法ならより確実に見つけることができます。
ラマーバレーとは、東の Mammoth Hot Springs から西の Cook City にかけての広いエリア。Grand Loop Road から NE Entrance Road を走っていると、おなじみのバッファローやエルクの群れに頻繁に会えます。
このバッファローとってもハンサムで優しそうな顔。
ママの体にぴったりとくっついて歩くバッファローの子供。
子供といってもすでに毛皮が濃い色になり角も生えています。春夏に見られる赤茶色の可愛い赤ちゃんの姿ではなくオジサン化しているのがちょっとショック(笑)。 でもやっぱりまだ子供なんですね、ママの傍がいいみたい。
コヨーテなど小さめの動物は、草原の中を目を皿のようにして探さないとなかなか見つけられません。しかしこの時バッファローを撮影していたらすぐ近くにコヨーテが!
バッファローの群れをじっと眺めつつ、地面にいるねずみなどを探しているようでした。バッファローたちもそれほど警戒してる様子はありません。
草原の中に一匹のプロングホーンを発見。カメラを向けながらゆっくりと近づいていくと、プロングホーンも私たちの方に近づいてきて… 緊張でカメラを持つ手が震えます。
私たちの存在を認識したのか、いきなり飛び上がって駆け出しました。プロングホーンはバッファローなどと違って人間に敏感、気づくとすぐ逃げてしまいます。今回はわりと近くで撮影できたのでよかった。
エルクも朝や夕方に沢山見かけました。角がとても立派な雄。
Mammoth Hot Springs のすぐ南にある Swan Lake には、黒い口ばしが特徴の Trumpeter Swan(ナキハクチョウ)がいました。トランペットのように鳴くのでこの名前がついたそう。
この白鳥は Madison River 沿いにもいます。 イエローストーンに住んでいるのは現在29匹しかいないそうで、大切に保護されています。
Artist’s Paintpots Trail を歩いていたら可愛い Chipmunk(シマリス)に遭遇。人間慣れしていない野生のリスは、動きが超早くて撮るのも一苦労。
今回も野生動物との出会いは本当に楽しく心癒されました。実はオオカミやクマも見かけたのですが、すごく遠くだったり一瞬だったりと、あまり写真にはならなかったのがちょっと残念…。
あ~次は春頃にでも戻って来たい!その時は動物達の赤ちゃんを沢山撮影したいです。
Leave a Comment
はじめまして。
イエローストーンに野生動物を見に行きたいと思っています。
イエローストーンは初めてで、一人で行く予定です。
こちらの記事を読み、野生動物がよく見られる北部と西部を中心に、間欠泉などの主要なスポットを訪れたいと思っているのですが、ある程度余裕を持ったスケジュールにすると、何日くらいあるといいでしょうか。
こちらの記事をお書きになったときは、何日間で行かれたのか教えていただけたら嬉しいです。
RINAさん、はじめまして!
この時はグランドティトン 国立公園、Elk Refugeも含め、イエローストーン周辺に滞在したのは5泊6日です。私たちは野生動物撮影がメインでそこに時間をかけていますが、そうでなければもっと効率よく周れると思います。個人的には最低4~5日は欲しいなと思います。一人の場合は移動による運転が大変かもしれないので、その辺を考慮してスケジュールを組まれると良いですね。イエローストーンは本当に素晴らしいので、是非安全に楽しんで来てくださいね!また何かありましたら、いつでもご連絡下さい。