2015年の年末はニューメキシコ州にある Bosque Del Apache National Wildlife Refuge (ボスケ・デル・アパッチ・国立野生動物保護区)に行ってきました。3年ぶり2回目の訪問です。
今回は丸3日間ここに滞在してじっくりと野鳥を撮ろうと張り切っていたのですが、なんとこのうちの2日間、大雪で園内はクローズされてしまいました。まさか閉まるなんて考えてもいなかったのでショック…。はるばるカリフォルニアから12時間もかけて来たのに悲しすぎます。入口のゲートは閉まっていて車は入れないのですが、ゲートをくぐって歩いて入ってみました。
広い敷地内、徒歩だと寒さと体力の限界があるので入口付近の池の周りをぐるっと一周するのがやっと。寒さで凍りついた池にはカモなどの鳥しかいなくて、Bosque の象徴ともいえるカナダヅルを探したのですが、鳴き声は聞こえるものの姿は見えない。いったいツル達はどこにいるのでしょう…。
敷地外に出てツル達が寝床として朝晩を過すことで知られている North Pond と South Pond に行ってみたのですが池は凍っていて全く鳥の姿はありません。日が落ちるまでしばらく待っていましたが結局ツル達は姿を見せませんでした。
入り口近くの池にいた鳥たち。氷が解けた小さなスペースで体を寄せ合っています。
太陽が昇ると朝もやが出始めました。Canada Goose(カナダガン)と American Coot(アメリカオオバン)。
雪の降り続く中、ゲート近くの草むらには White Crowned Sparrow (ミヤマシトド)が。
3日目になりお天気が回復、敷地内外の道も除雪されやっとゲートがオープンしました。Bosque 最終日となってしまったけど、今日はどんな鳥や動物達と出会う事ができるのでしょうか。期待を膨らませ車で園内に入ります。
寒々とした冬の夜明け。
朝日がキラキラと水に反射しています。
寒さのためでしょうか、目の前で溺れて動かなくなってしまったアメリカオオバン。後ろにも凍り付いて動かない一匹が。自然の厳しさを痛感した一瞬。
飛び立つハシビロガモ。
Northern Harrier(ハイイロチュウヒ)が私達の周りをぐるぐる飛び回っていました。
雪の降る中で佇むハクトウワシ。この木の上はお気に入りのスポットのようで、1日の大半をここで過しています。
飛行中の Snow Geese(ハクガン)。背後に見えるのは雪を被ったチュパデラ山脈。
ハクガンの群れ。全部真っ白かと思ってたのですが、よく見ると黒い体のもいるんですね。
園内の奥に入るとやっとカナダヅルを見ることができました。近年ボスケではツルの数が減っているそうで、この時もあまり大きな群れは見かけませんでした。
今回見れたらいいなあと思っていた Javelina(ペッカリー)の団体に遭遇。よく見るととっても可愛いイノシシ科の動物です。
ボスケ内の農道にはオレンジ色の美しい木が生えていました。
今回は大雪のため予定が大幅に狂った Bosque への訪問となりました。でも実は、ここで見ることができなかったカナダヅルの群れを少し離れた他の場所、Bernardo Wildlife Area で見ることができたのです。次にこの場所をご紹介します。
→ ボスケ・デル・アパッチ国立野生動物保護区 2012年 初回編
Leave a Comment