Crow Canyon Petroglyphs(クロー キャニオン壁画)

さて、翌日は朝からワクワクで、今回の旅で一番楽しみにしていた場所へ向かいます。
ニューメキシコ北西部を旅先に選んだ最大の理由、Crow Canyon Petroglyphs(クロー・キャニオン壁画)です!

この地域は Dinétah (ディネタ)と呼ばれ、ナバホ族の伝統的な故郷と言われている場所。周辺には壁画だけでなく、敵からの防御のために作られた Pueblito(プエブリート)と呼ばれる石造りの建物も点在しています。Dinétah (ディネタ)とは、Diné(ナバホ族の人々)-tah( ~の土地)という意味。現在のナバホ居住区には含まれていませんが、ナバホ族の起源とアイデンティティに深く結びつく聖なる場所とされています。

壁画は16~18世紀に描かれたもので、ナバホ族の神話や儀式が表現されています。人物、動物、超自然的存在、弓、トウモロコシなど、ナバホ族の砂絵に類似したデザインが数多く存在しているとか。また、彼らより前にこの地に暮らしていた古代プエブロ人による壁画も混在しています。

 

Crow Canyon Petroglyphs Sign

 

壁画サイトは Main Panel(メインパネル)、Big Warrior Panel(ビックウォリアーパネル)、44 Panel(44パネル)の3つに分かれています。

 

Main Panel

Crow Canyon Petroglyphs

 

クローキャニオンの代表的な壁画がこれ。思わず、可愛い~と叫んでしまう絵😊

右側はナバホ男性の神とされていて、マウンテン・シープの角、背中には羽、そして杖を持っています。左側は雷雲から生えているトウモロコシ。

 

Crow Canyon Petroglyphs

 

このはっきりくっきり感が素晴らしいですね!

右の方にある馬に乗った人物は、ナバホ族から見たスペイン人の描写ではと言われています。

 

Big Warrior Panel

Big Warrior Panel

 

盾と2本の槍を持ったナバホ族の戦士。

 

Big Warrior Panel

 

こちらも頭に角、背中に羽、杖を持った神。目があるようにも見えますね。

 

44 Panel

44 Panel

 

なるほど~ 数字の4が並んでいるように見えます。でも数字の4というより、図形としてナバホ族の儀式や宗教的な意味合いを持つのではと考えられているそう。

その隣にいるのは人物とコヨーテ。コヨーテを食べようとしているのか、それとも棒を振って一緒に歌い踊ろうとしているのかも?笑

 

44 Panel

 

体に矢が刺さったエルクが印象的。バッファローも描かれた狩猟シーン。

 

 

壁画の説明があったので、写真に撮っておきました。この場所には他にもたくさんの壁画をがあって、どれもユニークで興味深いのです。

 

いや~ここは本当に良かった、もう大満足!

そしてそして、次の目的地もまた凄いのです。この後もダートロードの運転が続き、トレイルを歩いたその先には、またとっても素敵な物が待っている♪ まだまだ、私たちの冒険は続きます。

 

 

行き方

ニューメキシコ州 Bloomffield(ブルームフィールド)の町から南東へ約50分のドライブ。町の中心部から US-64 を東に約10マイル進み、右折して Rd 4450 に入ります。この道からは未舗装道路。最初はそんなに悪くないダートロードですが、壁画の周辺はかなり大きなデコボコもあるのでハイクリアランス車必須。約19マイル走ったところに出てくる道(名前なし)を左折。ここからドライウオッシュを渡ります(この川底は通常乾いていますが、水がある場合は危険なので渡らないように)渡ったらすぐ左折して北へ約1マイル走ると、クローキャニオン壁画の看板があります。これがオフィシャルの行き方となります。

グーグルマップでは違う道からドライウオッシュを渡るよう表示されるかもしれませんが、こちらは道が無くなっているようです。ダートロードは雨が降ったら走行不可能になると思うので、十分注意してくださいね。

 

 

トレイル情報

それぞれのトレイルについて簡単に説明すると、

Main Panel: クローキャニオン壁画の看板に従ってメインパネルの方へ進むと、一番奥がトレイルヘット。往復約1.2 マイル(2km)、ほぼ平坦で簡単な道のり、所々岩を超える部分があります。

Big Warrior Panel: サインの方向に約0.5マイル進んだところがトレイルヘッド。道沿いに車を止めて、草むらの中を100メートル程歩いていくと岩壁に壁画が見えてきます。

44 Panel: Big Warrior Panel から更に0.7マイル走ったところがトレイルヘッド。往復3.2マイル(約5km)、標高差約88フィート(27m)。岩壁に沿ってドライウオッシュの中を歩いて行き、途中から岩の上に登ります。特に目印は無いので、前もって地図でルートを確認していくことをお勧めします。

 

*注 これらの壁画はナバホ族と古代プエブロ人の貴重な文化遺産。美しい自然と神聖な空気を感じながら、静かにこの場を楽しみましょう。手で触れたり、岩に上ることは絶対にしないで下さいね。

 

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