今回の旅はネバダ州南東部にある古い Charcoal Oven(炭焼き窯)を見ることが目的だったのですが、最後に訪れたのはこの Panaca Charcoal Kilns(パナカ チャコール キルンズ)という場所。
実はこの場所に行くまでのダートロードの状態がイマイチ不安で、前日まで行くかどうか迷っていたのです。でもこの日の朝は気分が良く、なんとなく上手く行きそうな気がしたので、その感覚を信じてチャレンジ!途中溝の深い所もありましたが、落ち着いて運転していくことができました。
ふたつのキルン(窯)が見えてきた時は、ちょっと感動(笑)。
これらの2つのキルンは1870年代半ばに建設され、ここで作られた木炭は近くの Pioche、Bullionville という町の精錬工場で使わていました。Pioche という町はここから北西約23マイルの所に今でもありますが、Buillionville は Cathedral Gorge State Park(カテドラルゴージ州立公園) の南側にあったようで、今はセメタリーのみ残っています。
元々キルンは3つあったのですが、ひとつは無くなってしまったそう。キルンは Bullionville の工場が閉鎖される1890年代まで、約15年ほど使用されていました。
ここのキルンはオレンジがかった色の石で作られています。
中に入って行くと、何か炭ような匂いが鼻をつきました。100年以上も前の匂いが残っているのでしょうか? Ward Charcoal Oven や Bristol Wells の Charcoal Ovenではこんな匂いはしなかったのに。ここは人があまり訪れなさそうだし、匂いも含めより昔のままの姿で残っているのかな…。
ちょうど黄色い Sagebrush (ヤマヨモギの花)が良い感じに咲いていて、景色にいろどりを添えてくれました。ちなみにこの花はネバダ州のステートフラワーです。
それにしても、私はどうしてこの炭焼き窯にそんなに惹かれるのでしょうね。
丸っこい形の窯は可愛いし、それがいくつも並んでいる光景はとても魅力的。おとぎ話に出てきそうな、中から小人か妖精がでてきそうな感じもします。あと私はミツバチ好きなので、ビーハイブ型(ミツバチの巣型)というのに惹かれてるのかもしれませんけどね(笑)。
アメリカには各地に炭焼き窯がまだまだ残っているので、今後も訪れてみたいと思います。また楽しみがひとつ増えました。
行き方
ネバダ州南東部、Panaca(パナカ)という小さな町の東側にあります。US-93 から SR-319 に入って約14マイル走ると、左側にダートロード(Panaca Kiln Rd)が出てきます。この道を約5マイル走るとキルンに到着。ダートロードは心配していたほど悪くはなかったですが、深い溝が所々あるので運転には注意が必要です。道とドライ ウオッシュが交差している部分がいくつかありますが、常に左側に進んでいくと道を外れません。ハイクリアランス車推奨。雨が降った後は通行できなくなる可能性大。
また、私は今回見かけませんでしたが、この辺りには野生の馬が生息しているそうですよ。
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