南カリフォルニアに帰る途中、久しぶりに Bagdad Cafe(バクダッド・カフェ)が見たくなって、フリーウェイを下りて Old Route 66 を走ってみることにしました。
モハべ砂漠の片隅に佇むこのカフェは、1987年の映画「Bagdad Cafe」の舞台となった場所。
旅行中に夫婦喧嘩をして車を下りてしまったドイツ人中年女性と、田舎の寂れたモーテルカフェを経営するいつも不機嫌な黒人女性の交流を描いたヒューマンコメディで、見終わった後に何とも言えない心地よさを感じる映画です。
今はルート66ファンには人気のスポット。このカフェに訪れる観光客の75%はフランス人、20%がその他の国から、そして残りの5%がアメリカ人のお客なんだそう。
私たちが到着したのは、営業時間が終わる夜7時。
日が落ちるまでの約1時間、向こう側のフリーウェイを走る大型トラックと雲一つない空を眺めながらぼ~っとしていました。
映画のような気だるい雰囲気が漂う。
夕暮れの空とモーテルの看板がノスタルジック。
この辺りの風景、建物はいくつか無くなりましたが、30年以上前の映画とほとんど変わりません。
日が落ちて、営業時間はとっくに終わっているのに中はまだ明かりがついていました。
暗闇の中シャッターを切る私の頭の中は、映画の主題歌「Calling You」
が何度も繰り返し響いていたのでした。
行き方
カリフォルニア州 Barstow(バーストウ)から約25分のドライブ。I-40 を約19マイル東に走り、Newberry Springs の Exit を出ます。National Trails Hwy (Old Route 66) を右折し、約3マイル走ると左側にあります。住所は
*私はカリフォルニア・ルート66のツアー兼ガイドをやっております。詳しくはこちらのページをご覧ください。
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