Trona Pinnacles(トロナ・ピナクルズ)

さて、ここから私達は次の目的地であるデスバレー国立公園へ向かうのですが、その前にちょっと寄り道を。

デスバレーの南西部に Searles Lake(サールズ湖)というドライレイクがあるのですが、その南端に地面から岩がニョキニョキ生えたちょっと不思議な地形があります。それがこの Trona Pinnacles(トロナ・ピナクルズ)。

約10年間にも来たことがあるのですが、久しぶりにまたこの岩を見てみたくなりました。

今回来てちょっと驚いたのは、ダートロードが整備されていたこと。以前は道がはっきりしていなくて、岩の間を適当に走っていたような気がするのですが、今は道がはっきりとマークされて走り易くなりました。

 

Spring Wildflower at Trona Pinnacles, CA

 

今年の春はワイルドフラワーも咲いていました。これは Yellow Beeplant という花。

 

Trona Pinnacles at Sunset

 

この突起した岩は Tufa(トゥーファ)と呼ばれています。ここには Tufa が500以上もあり、一番大きいものは140フィート(43メートル)もあるそう。

Tufa は主に炭酸カルシウムで出来ていて、近くで見ると細かい穴がいっぱいある多孔質岩。触ってみるととても硬く、エッジはシャープでした。

 

Trona Pinnacles at Sunset

 

Tufa が出来たのは1万~10万年も前のこと。サールズ湖の底でカルシウム豊富な地下水とアルカリ性の湖水が混ざって出来た堆積物が成長し、このような奇妙な形が生成されたそうです。

これらの Tufa は全部一度に出来たのではなく、年代と標高によって3つのグループに分けられます。トロナ・ピナクルズの中心部であるこのあたりは、一番若いグループに属します。

 

Trona Pinnacles at Sunset

 

Tufa と言えば 北カリフォルニアの Mono Lake(モノ湖)を思い出しますね。

大昔、デスバレー周辺には巨大な湖が点在していましたが、この サールズ湖を含むデスバレー地帯の湖と北カリフォルニアのモノ湖は相互接続していたそう。

なるほど… だからここにもモノ湖と同じ Tufa があるんですね。

 

Trona Pinnacles at Sunset

 

とてもユニークな地形なので、スタートレックの映画版をはじめ、たくさんの映画やTV番組の撮影にも使われています。写真家にも人気の撮影地で、この日もワークショップのグループが来ていました。

 

 

行き方

カリフォルニア州 Ridgecrest(リッジクレスト)から約40分のドライブ。CA-178 を東へ約17マイル走り、右側に出てくる未舗装道路( Pinnacle Road )に入ります。途中線路を渡って約5マイル走るとトロナ・ピナクルズの入口です。ここに到達するまでのダートロードは比較的良い状態で、2WDでも可能と言われていますが、大雨の後は走行できないかもしれないので注意。岩の間を走るループドライブはハイクリアランス車推奨です。

私たちが訪れた4月末でも30℃以上の暑さでした。真夏は相当暑いと思うので、避けたほうが賢明かもしれませんね。

 

 

 

 

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