ネバタ州南東部 Mesquite(メスキート)という町の南部に広がる砂漠地帯、ここは Gold Butte Area(ゴールドビュート・エリア)と呼ばれていてまだあまり知られてはいませんが Little Finland (リトルフィンランド)という奇岩をはじめ、スロットキャニオン、古代ネイティブアメリカンの壁画などいろいろと見所があります。今回はここにあるちょっと面白い壁画を見に行ってきました。
その壁画は Falling Man Petroglyph(フォーリングマン・ペトログリフ)と呼ばれていて、落下する人を描いたとても珍しいもの。ここに行く事は前日に決めたのであまり下調べができなくて、GPSを持っていても見つけるのにちょっと苦労しました。
これがフォーリングマン・ペトログリフ。大きさは横幅約30センチで、目の高さくらいの位置にあります。
実際に崖から落ちた人を追悼するため、もしくはここは危険な場所なので注意するようにというサインなのではと言われています。
こちらはニュースペーパーロックと呼ばれている岩。
ニュースペーパーロック壁画の一部。4つのコーンシェイプのものが何か気になったので家に帰ってから調べてみました。
Burden Basket という古代ネイティブアメリカンが食料などを入れて運んでいたバスケットのようです。ほぼ直立に描かれた Burden Basket は中に食料が入っている、つまり作物が十分に採れた状態を表しているそう。
こちらもニュースペーパーロック壁画の一部。この辺に多く生息している陸亀 (Tortoise) と思われます。
ビックホーンシープは必ず描かれています。やはり当時の人々にとって特別な意味をもつ動物だったのですね。
きれいなサンドストーンに描かれた壁画。
これはピクトグラフかと思ったのですが岩の模様でしょうか? この辺りの岩は Valley of Fire State Park に似てとてもカラフルでした。
今回実感したのはこのようにあまり知られていない場所に行く場合、前もって道の状態やポイントの場所をしっかりと調べていく事がとっても重要だってこと。でないと折角苦労して行っても道が通れなかったり、ポイントが見つからず良い物を逃してしまう可能性があります。この周辺には他にも壁画が沢山あるのですが、今回全部は見つけることができませんでした。でも1番の目的 Falling Man を見れたのでとりあえず満足です。
→ この時見つけられなかった Kohta Circus Petroglyphs(コータサーカス壁画)はこちら
行き方
ネバタ州 Mesquite(メスキート) から約1時間のドライブ。I-15の Exit 112 (Riverside/Bunkerville) を出てW Riverside Rd を南下、Virgin Riverを渡ってすぐに右側にある New Gold Butte Road を下っていきます。この道は舗装されてはいますがあまりメンテナンスされていません。約20マイル進むと Black Butte Road というのが右側に出てくるのでそこを右折します。このダートロードは結構デコボコしてるのでハイクリアランス車でないと厳しいです。途中1.2マイル付近で道が二手に分かれるので左側の道を選び、更に0.7マイル程進むと木製の柵のあるパーキングエリアとトレイルヘットに到着。
ここから Falling Man の壁画までは約0.3マイル。途中岩の穴を潜り抜ける必要がありますが難しい道のりではありません。
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