古代ネイティブアメリカンの壁画といえばアリゾナやユタを思い出しますが、ここカリフォルニアにもすごい壁画がありました。
それは Coso Rock Art District(コソ・ロックアート・ディストリクト)と呼ばれる場所でUS Route 395 沿い Ridgecrest の北に位置しています。
なんと100,000点を越える数の壁画が集中している場所で、西半球では最大と言われているそう。ほとんどは約2000年前、古いものでは6000年前の壁画なんだとか。China Lake 海軍基地内にあるので個人で行く事は出来ず毎年春と秋に行われるツアーに参加するしかありません。でも 9/11 テロ以降このツアーに参加できるのはアメリカ国籍保持者のみとなってしまいました。
しかし壁画マニアの友人の情報により、11月上旬に Ridgecrest で開かれる壁画フェスティバルの期間だけ外国人でも参加できることがわかったのです。この知る人ぞ知る壁画を見る絶好のチャンス到来です。
フェスティバル中のツアーは通常のツアーより短く、行き帰り1時間づつのドライブを含めて合計4時間。私達は午後1時半から5時半までのツアーに参加しました。しかしこのツアー、あまりオーガナイズされていなかった… 出発は30分遅れるし、前のツアーの車と時間をうまくコーディネートしていなくて未舗装道路の前で30分立ち往生。やっとトレイルヘッドについたのが3時半過ぎ、日没までたった1時間しか残っていなかったのです。
Little Petroglyph Canyon と呼ばれる岩場を歩いて壁画を見るのですが、ちょっと歩いたらツアーコーディネーターに時間が無いので早く戻れと急かされ、見れた壁画はほんの一部。本当だったら2時間は壁画を見て歩く時間があるはずだったのに、結局50分くらいしかその場に居られなくて、ちょっぴりフラストレーションを感じるツアーとなってしまいました。
それでも貴重な壁画を見れたのはとても良い体験。だってここの壁画はとってもユニークなものが多いのです。特徴的な形のビックホーンシープ、宇宙人のようなフィギア、そしてアブストラクト風で何を描いているのか不明な物など、想像力が大いに掻き立てられます。
弓矢を射る狩人のフィギア。
人物のようなフィギアは、超自然的現象と交信することができる Shaman (シャーマン)と言われています。
これは盾のようなデザイン。
とても変わったデザイン。バスケット、メディスンバック、という説もあるそうですが…。
これは Coso Petroglyphs の象徴的なフィギア。幾何学的な模様が施された素敵な Body のシャーマンたち。
元々は白っぽい色の岩の表面が黒くなった Volcanic Basalt Rock(玄武岩)に彫られているので絵が浮き出て見える。
これらもアブストラクト風で何を表しているかは不明だそう。蛇とか昆虫かな?
半楕円形の大きなお腹を持つこのビックホーンシープも Coso の象徴的な壁画。
こちらは足の長いビックホーンシープ。
本当はもっともっと素敵な壁画が沢山あるのですが、全部見ることが出来なくてホントに残念。
是非またいつか、ここに戻ってこれますように…。
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