今年の夏休みはまたユタ南部とアリゾナの砂漠を放浪してきました。
暑さの苦手な私は今まで夏に砂漠に行くのは避けていたのですが、この辺りでちょこちょこと行きたいところが溜まってきていたこともあり… もしかしたらサンダーストームが来て良い雲がでるんじゃないかという期待もあり… とにかく行ってみようということになったのです。
南カリフォルニアから約11時間のドライブを経てユタ州のBluffという町に到着。まずは町のすぐ南を流れる San Juan River 沿いに位置する、17 Room Ruin(セブンティーンルーム遺跡)へ。
ここは1200年代に作られたと言われている古代プエブロ人の遺跡。
100ft(30m以上)の高さのアルコーブに沿って細長く作られています。
こんな感じで仕切られていますが、後ろがすぐアルコーブの壁なのでひとつひとつの部屋は狭いです。
部屋数は14~18あったのではと言われていますが、17部屋という説が有力なので 17 Room Ruin と呼ばれているそう。他にも16 Room 14 Room、などと呼ばれることもあるとか。
私たちは壁を登り下りして遺跡の端から端まで行ってみました。
建物は2階建ての部分もあったようです。
壁をクローズアップ。同じフォーコーナーズにある遺跡、チャコカルチャーなどに比べると、適当に作った感じがちょっと面白い。
壁にはこんな素敵なピクトグラフもありました。
アルコーブ内からの眺めはとても素晴らしいのです。眼下にはコーン畑などが広がっていて、その向こうは San Juan River。
コーン畑にはカカシも立っていて、ここに来る途中も農作業に来ている人とすれ違いました。当時もきっとこんな感じで作物を作っていたんだろうなあ。
この辺りのネイティブアメリカン遺跡はほとんどが南側を向いているそうですが、ここは北側を向いています。日中は日陰になるので冬は日が当たらなくて寒そうですが、ユタ州南部の厳しい夏の暑さの中で暮らすには、涼しくて快適な場所だったことが想像できますね。
トレイル情報
登りは急ですが、往復でも0.2マイル(0.32キロ)と距離は短いです。
アルコーブの中央にトレイルっぽい道がありますが、ここから登るよりアルコーブの右側から登ったほうが楽とのことで私達もそうしました。 ”Do not Litter” と書かれた小さな看板が立っているので、その後ろあたりから登っていきます。
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