ツーソン滞在を終えてカリフォルニアに帰る途中、いつもなら I-10 でフェニックスまで北上するのですが、今回は I-8 沿いにある Gila Bend(ヒラベンド)という町を経由。
この辺りを流れる Gila River(ヒラ川)は、ニューメキシコからアリゾナにかけて流れているコロラド川の支流で、川沿いは景色の良い渓谷が多く、大昔からネイティブアメリカンが農耕社会を営んでいました。
Gila Bend の町の近くには、Painted Rock Petroglyph Site(ペインテッドロック壁画)と呼ばれる場所があって、昔この地域に住んでいたネイティブアメリカンの壁画を見ることができます。ダートロードを走ることも長いトレイルを歩くこともないので、ドライブの途中に立ち寄れるのが便利。
ここの壁画は Western Archaic(ウエスタン アルカイック)と Gila Style(ヒラ スタイル)と呼ばれる、違う時代の様式がミックスされているそう。
Western Archaic(ウエスタン アルカイック) とは、この地域に紀元前7500年~西暦1年あたりまで狩猟と採集で生活をしていた人々の文化。この時期の壁画はグリッド、線、円形、ジグザグなどで描かれた抽象的、幾何学的な模様。
Gila Style (ヒラ スタイル)とは、紀元前300~西暦1450年くらいの間にアリゾナ州南部に住んでいた Hohokam people(ホホカム族)のスタイルのことを言います。ホホカム族は大昔に優れた灌漑技術を使い、この地で農業を営んでいたネイティブアメリカンの部族。彼らの子孫は現在この地域に住んでいる Tohono O’odham poeople(トホノ・オオダム族)。このスタイルの壁画は、動物、虫、植物、人間などのフィギアが多く残されています。
私が訪れた時、ちょうど園内のメンテナンス作業をしている人が何人かいました。
ちょっとだけ岩に近づいて写真を撮っていたら、トレイルを外れないようにと注意されてしまいました。その後もずっと監視されているようで動きずらかった😢
でも過去には岩が盗まれたり破損行為があったそうで、これは仕方のない事ですね。
沢山の面白そうな壁画があるので、近づいてもっとじっくり見たいなーと思ってしまいます。
でも以前はは大きなフェンスで岩山を取り囲んでいたそうなので、それが撤去されただけでも壁画が見えやすくなってありがたいことです。
全体像はこんな感じ↓
行き方
Gila Bend の町から約30分のドライブ。I-8 West を Exit 102(Painted Rock Rd)で下ります。Painted Rock Rd (途中から名前が Painted Rock Dam Rd に変わる)を約11マイル走るとサインが出てくるので、左側の道(Rock Point Rd)に入り、すぐにまたサインが出てくるので左折すると駐車場に到着。ここはBLMの管轄でキャンプサイトにもなっています。
トレイル情報
駐車場からすぐ目の前に壁画のある岩山があり、その周りが短く簡単なトレイルになっています。トレイルを外れて岩に登ったり壁画に触ったりすることは禁止されています。
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