Mission San Diego de Alcala(サンディエゴ・デ・アルカラ教会)

最近はミッション巡りを楽しんでいる私ですが、今回は Mission San Diego de Alcala(ミッション・サンディエゴ・デ・アルカラ)まで足を延ばしてみました。

1769年に 神父 Junipero Serra(フニペロ・セラ)によって設立され、カリフォルニアに21ヵ所あるスパニッシュ・ミッションの中で一番最初に建てられたものだそうです。

サンディエゴの爽やかな青空に白い壁が映えますね。

 

Mission San Diego de Alcala

 

最初の教会は湾を見渡せる場所に建っていたのですが、そこは水の供給が悪く作物も育たなかったので、5年後には6マイルほど内陸に入った今の場所に移りました。ここはネイティブアメリカンの人々にもより近く、水の供給も良くて農業に適した土地だったそうです。

現在ある建物は1931年に再建されたもので、オリジナルの物から数えて4番目の建物だとか。

 

Display of Kumeyaay people culture

 

この地域に元々住んでいたのは Kumeyaay people(クミアイ族)というネイティブアメリカン。

最初に教会が出来た1769年頃は、狩猟採集の生活を営んでおり、野生植物を育て利用するのに長けた人々でした。

 

Mission San Diego de Alcala

 

教会の中は、天井や壁にユニークな模様が施されていて見応えがあります。

 

Mission San Diego de Alcala

 

1848年から1862年には軍の施設として使われており、

その後、廃墟のようなってしまった時期もあったそう。

 

In 1775, father Luis Jayme was killed during an uprising by local indigenous people.

 

今回私が一番印象に残ったのは、この絵。

ここは21あるミッションの中で唯一、ネイティブアメリカンの襲撃を受けたミッションなんだそうです。

1775年の11月に起きたこの事件。たぶん最初は服や物品が目的で押し入ったのが、いつのまにかミッション全体に対する襲撃になってしまったのでは、と言われています。この時オリジナルの教会も燃やされてしまいました。

この襲撃により殺された Luis Jayme 牧師は、カリフォルニアで最初のキリスト教の殉教者(宗教のために命を落とした人)。彼は教会の祭壇近くの床下に埋葬されています。

 

This white cross marks the site of Father Luis Jayme’s death.

 

Luis Jayme 牧師が殺された場所には、白い十字架が建てられていました。

 

Mission San Diego de Alcala

 

私は単に写真の題材としてミッションが好きで、特別歴史に興味がある訳ではなかったのですが、こんな風にひとつひとつのミッションの歴史を学ぶのは面白いですね。

でもここで一番好きなのは、このゆる~い雰囲気かな。

サンディエゴ特有の、気取らないのんびりとした空気が心地よかったです。

 

 

行き方

カリフォルニア州サンディエゴのミッションバレー地区にあります。住所は 10818 San Diego Mission Rd, San Diego, CA 92108。

ミッションの駐車場あり。入場料は大人ひとり5ドル。

 

 

 

 

 

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