White Pocket（ホワイトポケット）

今回の一番の目的地、それがこの White Pocket（ホワイトポケット）。長い間私の行きたい場所リストに載っていた場所ですが、ついに行くことができました！

ここはすぐ近くにある有名な ザ・ウェーブ にも負けず劣らず本当に素晴らしい場所なのですが、ウェーブのようにパーミット（入場許可証）を取る必要はありません。

なのに今で行くのを躊躇していたのは、自分の車（スモールSUV)で行ける気がしなかったから。ここに到達するまでのダートロードがかなりの悪路で、深い砂にタイヤが埋まりスタックする車が後を立たないそうです。ジープのようなハイクリアランスの四輪駆動が必要とのこと。

なので今回は思い切って、一泊のキャンピングツアーに参加することにしました。

当日は朝から雨だったのですがツアーは強行。参加者は私達２名とアメリカ人６名、それにガイドさん２名の合計10名です。

ダートロードは揺れが激しいと聞いていたので車酔いを心配したのですが、そこまでひどくなく、なんとか無事ホワイトポケットに到着。

White Pocket, Vermilion Cliffs National Monument, AZ

赤、ピンク、黄色、白などのカラフルなサンドストーンがぐにゃぐにゃとねじれたり渦巻状になったりと、とても不思議な風景。まるで違う星に迷い込んでしまったみたいです。

ガイドさんの引率でビューポイントを周るはずだったのですが、皆ばらばらと歩き出し、中には行方不明になる人も。ガイドさんまで足が痛くて歩けないと言い出し、結局すぐに自由行動となりました。さすがこちらの方々は皆さん自由です（笑）。

Petroglyphs of Bighorn Sheep, White Pocket, AZ

壁画があると聞いていたので、しっかり見てきました。ってことは昔このすごい場所に誰かが住んでいたんですね。

その日の午後はずっと雨が降ったり止んだりで夕日も見れずじまい。夜になっても雨は降り続き、テントの中では寒さと風の音であまりよく眠れませんでした。

せっかくのホワイトポケットなのに…。神様お願い、明日はなんとか晴れてくれますように～。

White Pocket at dawn, Vermilion Cliffs National Monument, AZ

次の日の朝は5時起き、外に出ると雨が止んでいます！

夜明け前の青白い空に浮かび上がる、ミステリアスな風景。

White Pocket at dawn, Vermilion Cliffs National Monument, AZ

雨が降ったので岩の窪みに水が溜まっています。

ホワイトポケットという名前の由来は、このポケットのような窪みがたくさんあるから。

The Swirl at sunrise, White Pocket, AZ

The Swirl と呼ばれる渦巻状の岩。

長い年月の間に柔らかい堆積岩が重力や地震などによって崩れ落ち、変形を重ねこのような地形になりました。

Polygonal cracks and lone tree, White Pocket, AZ

このポコポコした岩は通称ブレインロックと呼ばれていますが、 地質学的には Polygonal Cracks（多角形の割れ目）というそうです。

熱、水分、乾燥などによる引張応力と風化作用によって出来たとという説が有力。

Photographer at White Pocket, Vermilion Cliffs National Monument, AZ

やっぱり青空はいいですね。昨日のどんよりした空気とは大違い。

でもあっという間に帰る時間になってしまいました。もっともっと撮影したかったのに、ツアーだと時間が限られているのが辛い。

ホワイトポケットは光の加減によってまだまだいろんな表情を見せてくれそうな場所。絶対また戻ってきたいな。そして次は自分達の車で来て、ゆっくりとこの景色を楽しみたいです。

行き方

ホワイトポケットはアリゾナ州 Vermilion Cliffs National Monument (バーミリオンクリフ国定公園）内に位置しています。ユタ州カナブの町からだと約2.5時間のドライブ。ツアーでは Hwy 89A 沿いの Jacob Lake を経由して南からのアクセスでした。

トレイル情報

トレイルは特にないので好きなように歩き回ることができます。パーキングからメインの岩場まで500メートルくらい。そこまで大きな場所ではないので、見るだけであれば数時間、2～3マイル歩く程度でしょうか。ゆっくりと朝日や夕日を撮影するなら何時間でもいられそうです。

翌年、ついに自分の車でホワイトポケットに行ってみました↓

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