Ancho はニューメキシコ州中部にあるゴーストタウン。Highway54 沿い Carrizozoという町の北、約25マイルの所にあります。
1902年この町の周辺に Gypsum(石こう)やClay(粘土)が発見されると、Ancho Brick Plant というレンガ工場が建設されました。これを期に鉄道が敷かれ Depot(駅)が建設されます。このレンガ工場は1906年に起きた San Francisco 地震の復興に数トンものレンガを供給したことで知られています。
しかし、1921年に工場が閉鎖されると町はゆっくりと衰退。2マイル先にある Highway 54 が舗装され迂回していく人々が増えたことも過疎化に歯車をかけました。1955年には学校閉鎖、1959年には鉄道駅がクローズ、そして1969年には郵便局も閉まりゴーストタウンとなりました。
今でも学校や鉄道駅などのまだしっかりした建物が残されています。周辺にはまだ人が使っているような気配、サインも残されていたので敷地内に勝手に入らないよう注意しながら撮影をしました。
レンガの町らしく学校も美しいレンガの建物。学校が閉まってからは教会として使われていた様子。
真っ青な空に壊れたブランコが寂しい。
誰もいない空間の中、滑り台のカーブが目を引いた。
後部が崩れても建ち続ける家。
ボロボロの壁とドアが荒涼とした美しさ。
一見普通の家に見える建物、鉄道信号機の存在でここが駅だった事がわかる。
フロントの待合エリアは今にも人が現れそう。
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