Iosepa というゴーストタウンを後にした私達は、グレートソルト湖の砂漠地帯の中をさらに西へと走り続けます。そしてネバダ州まであと少し、という所で右側に見えてくる白い平原が Bonneville Salt Flats(ボンネビル・ソルトフラッツ)です。
グレートソルト湖の西に位置する最も大きいこの塩の平原は、長さ約19キロ、幅約8キロ、総面積はおよそ119平方キロメートル。毎年夏に行われるボンネビル・スピードウェイという地上最速を競うモーターレースで有名な場所です。
1万4千年以上も昔、この辺りは Lake Bonneville( ボンネビル湖)という湖でした。ユタ州の2/3をカバーするほどの巨大な湖で、今のソルトフラッツがある辺りは水深が300メートルもあったそう。長い年月をかけゆっくりと水が蒸発し、雨や大地に吹き抜ける風の浸食によって真っ平な土地が形成されていきました。現在のグレートソルト湖も大昔のボンネビル湖の一部です。
ここは雨が降った後、ウユニ塩湖のように青空が地面に映る風景を見ることができます。特に冬は雨が多いので、今回私たちもそんな景色を期待してやって来ました。
まずは I-80沿いにあるレストエリアからの眺め。
乾いていれば白い平原なのですが、完全に水で覆われています。
次にフリーウェイを降りて Bonneville Speedway のサインがあるポイントまで行ってみると、ここも見渡す限りの水。白いソルトフラッツの部分は全然無い…ですね。
夏だったら水の中を歩けるのですが、真冬なので無理です。
でもなんとか、ウユニ風ショット撮れました。
その日の夜はここから車で15分程の Wendover という町に泊まり、次の日も朝も戻ってきました。
朝の気温はマイナス10℃近く。寒すぎてなかなか車から出られない。
でも空と水だけの世界がなんだか幻想的で、まるで夢の中にいるようでした。
次回は水の無い時期にも来て、真っ白のソルトフラッツも見てみたいなあ。
ところで革製のハイキングシューズでソルトフラッツの上を歩いたら、しっかり洗った方が良いです。そのままにしておくと革が痛んでしまう可能性があります。また、車も塩が付いたままにしておくと錆びてしまうので、旅行が終わったら念入りに洗車しましょうね。
行き方
ユタ州ソルトレイクシティから約1時間半のドライブ。I-80を西へおよそ100マイル走り、Exit 4 を下りて右折。Leppy Pass Road を約1.2マイル進んで右折し、Bonneville Speedway Rd に入ります。この道の終点がパーキングエリアで、目の前がソルトフラッツです。
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