今回の旅で私が一番行きたかったのが、この Columbus(コロンバス)というゴーストタウン。
1865年に近くで銀を採掘していた鉱山労働者によって町が作られ、砕石に必要な水の供給に便利な場所だったために砕石工場も建てられました。
1871年には約5マイル先にある Columbus Marsh という塩沼でBorax(ホウ砂)が発見され、1873年には採掘会社が4社も運営されていたそうです。その頃が町のピークで人口は1000人。学校、郵便局、製鉄所、”The Borax Miner”という週刊新聞もあったそう。
1875年、30マイル離れた Fish Lake という場所にもっと大きなホウ砂工場が建設されたことを機に町は衰退を始めます。ホウ砂のオペレーションがストップした1881年には人口は100人まで減少。その後鉱山業もストップし、1880年代中頃までにゴーストタウンとなりました。
今では数個の廃墟とセメタリーが残っているだけ。
私が一目惚れした、木製のクロスが並ぶセメタリー。
これがどうしても見たくなって、この旅を計画しました。
朝日の中、オレンジの光に照らされるクロスが美しい。
とても優しく穏やかな空気に包まれています。
全然怖くなくて、むしろ心地良いような不思議な感覚。
セメタリーに文字は一切書かれていなかったので、詳しいことは何もわからないのですが、
1800年代の後半、この町に住んでいた鉱山労働者とその家族のものかなと思います。
荒野にポツンと残る廃墟。
壁と窓の残骸。
こことても気に入りました。
期待通りの光景が見れたような気がします。
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