Jacumba Hot Springs（ハクンバ ホット スプリングス）

先日ちょっと面白い場所に行って来ました。

メキシコ国境沿いにある Jacumba Hot Springs （ハクンバ ホット スプリングス）という町です。長く南カリフォルニアに住んでいるのに、こんな場所があるなんて知らなかった。

ここは1930年代に栄えた温泉町。ワールドクラスのホテルもあり、映画俳優やセレブたちも訪れるリゾート地でしたが、パームスプリングスなど他のリゾート地がポピュラーになってくると町は次第に衰退してしまったそうです。

現在でもこの町には Jacumba Hot Springs Hotel というレストラン兼モーテルがあり（少し前からリノベーション中）、お客さんもそこそこ来ているようでした。

フリーウェイを下りて町に近づくと、メキシコ国境のフェンスがすぐ向こうに見えます。国境ってなんかドキドキしますよね。ボーダーパトロールの車も何台かいるし。車を停められて質問されても大丈夫なように、パスポートとIDを持ってきましたが、やっぱり緊張する～。

休日の朝だったからか、町はひっそりとしていました。

Old Bathhouse, Jacumba Hot Springs, CA

町の中心部にある Bathhouse（公共浴場）の廃墟。

鍵がかかって中には入れませんが、窓から中を覗くことはできました。壁にポスターが張ってあり、近日中にここでバザールが開かれるとのこと。町のイベント会場にもなるんですね。

Old Gas Station, Jacumba Hot Springs, CA

古いガス・ステーション跡は、可愛くペイントされてるので一見の価値あり。

実はこの町に来た一番の理由は、町の外れにある廃列車を見たかったから。リサーチによると敷地に入ることができなさそうでしたが、とりあえず行ってみました。でもやはりフェンスがあり、No Trespassing　(立ち入り禁止）の看板が立っていて入れる雰囲気ではありません。仕方ないのでそこは諦め、代わりにもう一ヵ所、廃列車が見れる場所へ行くことにしました。

そこは町から少し離れた、Goat Canyon Trestle という古い木造の鉄道橋を見に行くトレイルの一部。このトレイルもいつか歩きたいと思っているのですが、往復約16マイル（26キロ）のきつそうなトレイルなのでまだ実現してません😂

でも廃列車だけなら歩いてすぐなんです。

Abandoned trains with graffiti on Goat Canyon Trestle trail

車を停めた場所から15分くらい歩くと廃列車が見えてきます。

列車の外も中もカラフルな落書きで埋め尽くされてる！これはこれで見応えがあります。

Inside the abandoned trains

誰もいなかったからか、中に入るとちょっと不気味な感じがしました。

砂漠の荒野に置き去りにされた列車。外の暑さとは対照的に中は涼しく心地よい風が吹いています。どんな人々がどんな会話をしながらこの列車に乗っていたんだろう…。

人の声が聞こえ、ふと我に返ると2時間近く経ってました。撮影に夢中になって時間の感覚がなくなってたみたい…。他のグループがやってきて急にガヤガヤと騒がしくなったので、私はその場を去ることにしました。

動画では廃列車の中の様子、メキシコ国境の壁、ヘリコプターが屋根に停まっているガスステーションなども写っています↓

実は町を散策している時、ボーダーパトロールが私の車の後ろをしばらくついてきたので超焦りました～。でも覚悟を決めて脇道に車を停めたら、何事もなく通り過ぎて行きました😌

温泉リゾート地だからか、メキシコの空気が流れてきているからか？どこかゆる～い空気が漂うこの町、私は結構好きです。

行き方

Jacumba Hot Springs（ハクンバ ホット スプリングス）へはサンディエゴから内陸へ約1時間10分ほどのドライブ。フリーウェイ I-8 の Exit 65 (CA-94, Campo Boulevard）で下り、右折してCA-94に入り、0.5マイル先を左折して Old Highway 80 に入ります。この道を約7マイル走ると Jacumba Hot Springs の町に到着。道沿いに Old Bathhouse、古いガソリンスタンド跡などがあります。

廃列車は、Goat Canyon Trestle のトレイル上にあります。DeAnza Springs Resort というRVパークに5ドルで車を停めることができ、そこから線路上を歩いて15分くらいです。