写真をやっていれば、いつかは綺麗な星空を撮ってみたいって思いませんか。
私もそのひとりです。でも星空の撮影ってあまりにも敷居が高そうだし、実際どうやって撮ったらいいのかも全然わからない。
Joshua Tree National Park(ジョシュアツリー国立公園)は家から2時間程のドライブなのでもう何回も行っているのですが、真夏に行くことは考えていませんでした。だってものすごく暑いだろうし、花の時期はとっくに終わってる。特に夏に行く理由なんてあるのかなと考えていて、ふと思い浮かんだのが星の撮影。そう、ジョシュアツリー国立公園は星の撮影では有名な場所だったことを思い出しました。そしてちょうど行く予定の日は New Moon(新月)なので星の撮影にはもってこい。
すぐにインターネットで星の撮り方のリサーチを開始しました。初心者向け星の撮り方みたいなのをいくつか読んでみると、カメラの設定値はある程度決まっているのでそんなに難しくないと書いている人が多い。本当かなあ、でもそれなら私にもできるかも…?
8月半ばのジョシュアツリー国立公園は、やっぱり超暑かった。ちょうどこのモハベ砂漠地帯に Heat Wave が来ていて、日中の気温は115F(約46℃)、熱風の吹きつける中とてもじゃないけど外にはいられません。夕日の時間まで待ってから撮影に出かけました。
そしていざ撮影を始めたのですが… 暗闇で暗いものを撮っているので撮っている最中もその後スクリーンで見てもちゃんと撮れてるのか全然分からないのです。正直なんだかよく分からないけどとりあえず露出を調整しながら撮り続けたという感じ。1番難しいのはやっぱりピントを合わせることでしょうか。暗闇ではファインダーやライブビューを見ても何も見えないので、ピントがきっちりあってるかどうかは勘に頼るしかありませんでした。
でもなんとか、満天の星空とミルキーウエィが撮れました。ジョシュアツリーと星空って本当によく合います。
露光中ジョシュアツリーに少しライトを当ててみました。
近くにある Twentynine Palms の町明かりが思ったよりも空を照らしています。でもそれが撮影の助けになりました。これがなかったら完全に真っ暗で何も見えないし、ISOをもっと上げないと撮れなかった。
ふと後ろを見たら、車のシルエットと星空も悪くなかったのでこんなシーンも撮ってみました。
基本的にはISO値3200くらいから撮ってみるといいようですが、私のカメラ(Canon 7D)でISO3200 は画質的にかなりきついです。なんとか ISO2000 まで下げて撮りましたが、それでもノイズが酷く、いくら Photoshopで調整しても小さい画像サイズでなんとか見れる程度のものを撮るのが精一杯。星の撮影はカメラの性能に左右されるので、もっと画質の良いものを撮ろうと思ったらまずはイメージセンサーの大きい、高感度なカメラが必要みたいです。
こちらは日没直後の夕焼け空。盆栽のように傾いた木とバランスロックのちょっと不思議な風景。
紫がかった空のグラデーションがとてもきれい。形の良いジョシュアツリーを探すのは大変なのですが、これはなかなか良いジョシュア。
初めての星の撮影、とても楽しかったです。もっと勉強してもっと満足の行く写真が撮りたい。帰途につきながら、また近いうちにここに戻ってきて再チャレンジしようと心に誓う私でした。
→ 続編・ジョシュアツリー国立公園のワイルドフラワー 2017
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