たくさんの白い十字架が緑の草の中一面に広がる光景…… ある日インターネットでそんな写真を見つけ、何故だかわからないけどとても惹きつけられてしまいました。
そこはニューメキシコ州北部 Cimarron という町から北東へ17マイルのところにある Dawson(ダウソン)というゴーストタウン。サンタフェからだとタオスを通って3時間以上はかかるドライブですが、どうしてもここに行ってみたいという気持ちが抑えられずひとりで行ってきました。
Dawson は1900年以降にできた石炭鉱山の町。当時はとても栄えていて、多い時には9000人程の人口があったそうです。しかし1913年と1923年の2回、鉱山で爆発が起こり沢山の作業員が犠牲になりました。それ以降町は衰退し、1950年には完全にゴーストタウンとなったそうです。
今はセメタリー以外殆ど何も残っていません。ここは人里離れた何もない山の中、本当にここにそんな大きな町があったのか、なんだか信じられないような気がします。
Dawson へ通じるダートロード(5マイル)の入口。これが唯一のサイン。
ここが Dawsonのセメタリー。朝の光の中でひっそりと佇むクロスたち。
クロスのひとつひとつに名前がかかれてる。私が行った時間は逆光だったので後ろから撮影。
ダートロードの行き帰りも、この場所にいるときも、全く誰にも会いませんでした。
このセメタリーは National Register of Historic Places(国の歴史登録財)にも指定されています。
秋だったので草が枯れていたのがちょっと残念。草が青々としている光景も撮ってみたい。
ひとり夢中でシャッターを切っていたのですが、念願の場所にこれた興奮なのか、意識が朦朧としてきました。
体がふらふらになってきて、あまり長居できませんでした。
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