ユタ州カナブの町に来たら、Buckskin Gulch(バックスキンガルチ)も外せない場所。
ここはアメリカ南西部で一番長く深いスロットキャニオンとして知られており、この辺りでは人気のハイキングトレイル。ユタ州とアリゾナ州の境、バーミリオンクリフ国定公園内に位置しています。
トレイルは往復約25マイルなので数日かけてバックパッキングするのがポピュラーな過ごし方ですが、全部歩かなくても好きなだけ歩いて戻ってくることも可能。トレイルヘッドはいくつかあって、一日だけのハイキングならここ Wire Pass Trailhead からのアクセスがお勧めです。
私達はザ・ウェーブの抽選会の後に行ったので、トレイルヘッドを出発したのはちょっと遅めの11時頃。すでに駐車場も車がいっぱい、トレイルでもいくつものグループに出会いました。
最初の1マイルはウェーブに行く時と同じ Dry Wash の中を歩いていきます。そしてキャニオン内に入るとすぐこの障害物に遭遇。
8フィート(2.5メートル)の落差を登り下りしなければなりません。
私達のすぐ前にシニアのグループがいたのですが、彼らがとっても優しくて、私達が下りる時に荷物を持ってくれたり、足はこことここに置くんだよ~と教えてくれました。お陰で無事通過。
トレイルヘッドから約1.7マイルのところで道が開け、右側にアルコーブが見えてきます。ここが Buckskin Gulch への合流点。
アルコーブの壁にはビックホーンシープの壁画も。
さてここから右手に向かい Buckskin へと入っていきます。が、すぐに大きな水溜りに遭遇。ここであきらめて帰る人も多いのですが、私達はウォーターシューズ持っていたので迷わず進みます。
水溜りというか、ほぼ泥沼。そして氷のように冷たい~!
深さは足首からひざ上くらいまで。ハイキングスティックを持っていなかったので、三脚で深さを確認しつつ前へ進みます。
底は滑るし石がごつごつ出ているので、厚底の靴を履いていたほうが安全です。私のは10ドルの安物ウォーターシューズだったので、石にぶつかって足の指を少し痛めてしまいました(泣)。
ちなみにこのシューズはハイキングの後捨てました。かなりドロドロになるので捨ててもいい古いスニーカーなどを持って行くと良いかもしれませんね。
この後は水溜りの連続でした…。片道5~6回は渡ったでしょうか(往復10回以上!)。実は今回新しいカメラとレンズを持っていたので、とにかく滑ってカメラを落とさないよう必死だったのです~~。
Buckskin Gulch に入ってからの景観は特に素晴らしいです。
スロットキャニオンの楽しみは、角を曲がる度に次はどんなすごい景色があるのだろうという期待感。これがあるからどんどん前に進んでしまい、なかなか引き返せないんですよね~。
たぶん Buckskin Gulch に入ってから1マイルくらいしか歩いてないと思うのですが、水溜りの連続で精神的にかなり消耗してしまいました(笑)。
後ろ髪引かれる思いですが、この辺で戻ることにします。明日はザ・ウェーブへのハイキングもあるし、それにもうひとつ、この付近で寄りたい場所があったのでそちら向かうことにしました。
それにしても、こうやって岩や水溜りの障害物を越えて前に進んでいくのもスロットキャニオンの醍醐味と言えるかもしれませんね。ドキドキハラハラの連続ですごく大変なんだけど、なぜかまたチャレンジしたくなるんです。
行き方
ユタ州カナブの町から US89 を東に約38マイル走り House Rock Valley Road を右折。約8.4マイル走ると右側に大きめのパーキングがあります。この道は比較的良い状態のダートロードですが、ハイクリアランス車がお勧め。粘土質の土でできた道なので雨が降ったら四駆車でも走行は難しいとのこと。ここが Wire Pass Trailhead、ザ・ウェーブに行くのと同じトレイルヘッドです。
トレイル情報
トレイルヘッドから Buckskin Gulchへの合流点までは往復3.5マイル(5.6キロ)。この部分は Wire Pass Trailと呼ばれていて、数時間で手軽に Buckskin Gulch を体験することができます。約2.5メートルの障害物を越える以外は難しいことはありません。
もし時間と体力があれば、合流点を超えて右側に進み Buckskin Gulch の奥に入ってみてください。より素晴らしい景色が待っています。1年を通して水溜りはあることが多く、大体は足首から腰くらいまでの深さだそうです。スロットキャ二オンは雨が降ったらとても危険なので、決して入らないように注意して下さいね。
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あっ!ここもいかれたのですね。私も去年のウェーブに行った時に レンジャーの人に勧められて行ったのですが 最初の2.5メートルの所で断念しちゃいました。笑
降りるのは降りれても 帰り登れる自信がなくって。。。やっぱり頑張っていけば良かった。中はとっても綺麗ですね。やはりスロットキャニオンは素晴らしい。
もう一つ寄りたい場所がとっても気になります。
え~そこまで行って中に入らなかったなんてもったいない!スロットキャニオンもその美しさと楽しさを知ると癖になる場所です。
もうひとつの場所、、、それはまた後日紹介しますね!