先日、 サンディエゴ北部 Carlsbad(カールスバット)市にある、Leo Carrillo Ranch Historic Park(レオ・カリーロ牧場歴史公園)に行って来ました。
ここも超ローカルで知っている人も少ないと思いますが、なかなか良い感じの場所です。
レオ・カリーロは1930~50年代にハリウッドで活躍していたスペイン系アメリカ人の映画俳優。昔の俳優なのであまり馴染みがないと思いますが、一番有名なのは「The Cisco Kid」というテレビ番組(1950~1956年放映)の中で演じていた陽気な無法者 Pancho という役です。
彼は環境保全主義者でもあり、カリフォルニア州立公園の委員を18年間も務めていました。マリブ海岸の西側には、Leo Carrillo State Park(レオ・カリーロ州立公園)という彼の名前がついたビーチがあります。
どおりで彼の名前、なんとなく聞いたことがあるような気がしたのですね。
ロサンゼルスで生まれサンタモニカに住んでいたレオですが、この農場を始めて見た時にその美しさに恋に落ちてしまったそう。
1937年に27エーカーあるこの農場を週末の別荘として購入。彼の子供の頃からの夢であった、アドビ・スタイルの建物と季節ごとの様々な植物が植えられた美しい農場を建設ました。
現在はカールスバット市の所有となっており、運営やメンテナンスは Friends of Carrillo Ranch, Inc. という非営利団体が行っています。
馬車置き場だった建物の中には、レオの写真や当時の農場の様子などが展示してあります。
この建物は Cantina(酒場)。
当時農場で働くカウボーイたちが、一日の終わりに集う場所でした。
広大な庭には大きなプールがあって、向こう側にはバーカウンターや脱衣場がついています。
プールの周りには白い砂が敷き詰められ、まるでビーチにいるような雰囲気。写真を撮った場所は高台になっていて、バーベキューをするエリアもあります。
白いアドビで出来た家は Hacienda と呼ばれる住居スペース。
レオと妻の Edith、娘の Antoinette がこの農場に訪れた時に寝泊まりする場所だったそう。
レオはこの農場にハリウッドの仲間、政治家などを招待しもてなしていたそうです。
自然を愛し、寛大で、常に周りの人々を楽しませようとしていたレオの人柄を感じます。
この建物は、レオが妻のために建てたアートスタジオ。
ここでネイティブアメリカンのバスケットなどを作っていたそう。
今回この場所に訪れて初めて、レオ・カリーロという人がどんな人だったのか知ったのですが、彼はエンターテイメント業界だけではなく、カリフォルニアの自然や歴史にも多大な貢献をした人物だったのですね。
そんなレオが愛したこの素朴で美しい農場、今は結婚式などのイベントに使われたり、コミュニティの憩いの場として親しまれているそうです。
行き方
住所は 6200 Flying Leo Carrillo Ln, Carlsbad, CA 92009
入場はフリーで駐車場もあります。通常はツアーなども行われているそうですが、今はコロナの影響でビジターセンターも閉っていました。公園内にはクジャクが放し飼いにされているのですが、私が訪れた時は姿がありませんでした。
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