年末年始の撮影は、ニューメキシコ州にある Bosque Del Apache National Wildlife Refuge(ボスケ・デル・アパッチ国立野生保護区)へ。
ちょうとアリゾナ州の山間部にスノーストームが来ていたため、急遽ドライブルートを変更。南カリフォルニアからI-10をそのまま東へ走り抜け、Tucson経由でニューメキシコへ向かいました。山道を通っていくより一時間ほど遠回りになってしまうのですが、雪道でスタックするのは避けたかったのです。途中ニューメキシコ州のHatchというチリペッパーで有名な町でちょっとした観光を楽しみながら、スムーズに Soccoro の町に到着することができました。
今回も丸3日間、ボスケに滞在です。ここは10月下旬から2月頃までの間、Sandhill Crane (カナダヅル)が冬を過ごすことで知られている場所ですが、他にも様々な種類の鳥や動物が生息しています。野生動物写真家には結構有名な場所で、私達も今回でもう3度目となります。
ここでのハイライトは何といっても Snow Geese(ハクガン) が日の出前に一斉に飛び立つ光景。
朝の気温は18F(約-8℃)。凍り付きそうな寒さですが、暗いうちからこの鳥たちのショーを見に Flight Deck というポイントに続々と人がやって来ます。
最初は池にあまり鳥がいなくて、あれっ?と思っていたのですが、日の出が近づくにつれてどこからか大量のSnow Geese が集まってきて、それがある瞬間に一斉に飛び立ち、グルグルと数分間空を飛び回るのです。
何千という数の鳥たちが朝焼け空を飛び回る光景は、まるで夢のよう。
日によって飛ぶタイミングや鳥の数も様々でしたが、最後の日が一番鳥の数も多く空も綺麗でした。
そして日が昇ると同時にパラパラと少しづつ、またどこかへ飛んで行ってしまいます。
今回の傾向として、一斉に飛び立つのは日の出前の薄暗い時だったので、日の出30分前には現地に到着していた方が良いです。Flight Deckよりも少し北側の岸が見るのに一番良いロケーションだと思います。
今回は North Loop 沿いの湿地帯でカナダヅルの団体を見かけました。午前中から夕方まではこの辺りで過ごしているようでした。
夕方はツル達が朝晩を過ごす場所と言われている South Crane Pondという場所で待っていたのですが、あまり沢山のツルはやって来ませんでした。ツル達がどこかに飛んで行く姿は遠くに見えるのですが…きっと他にもっと良い寝床となる池があるのでしょうね…。
コヨーテに会うのもここに来る楽しみのひとつ。
逞しく健康そうなコヨーテです。朝はエサを求めて鳥の群れの近くを俳諧しています。遠くからしか見ることはできませんでしたが、何度も私たちの方を振り返って見ていました。
今回はなぜか鹿との遭遇率が高かった。
そしてこの Javelina(ペッカリー)も私のお気に入り。
グループで行動する動物ですが、他の野生動物よりも割とマイペースな感じ。私達人間や車がいても避けることなく道を渡って行きました。癒し系の姿をしていますが、性格は意外と狂暴みたい。
私にとって野生動物との出会いは、楽しさと感動を与えてくれるとっても大切な時間…。3日間は本当にあっという間に過ぎてしまいました。
行き方
ニューメキシコ州 Socorro(ソコロ)の町から約20分のドライブ。I-25を南へ走り、Exit 139(US-380E/San Antonio)を下りて、US-380を東に0.8マイル、右折してNM-1を南へ約8.3マイル走ると左側に公園の入口があります。ビジターセンターは入口に入る少し手前、道路の右側に位置しています。アルバカーキからだと約1時間20分のドライブ。
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