キャニオンランズ国立公園の最も代表的な撮影ポイントといえば、Mesa Arch(メサアーチ)。
去年の冬にモアブ周辺を散策していたのですが、ここまで来たらもう一度あの景色が見たくなって行って来ました。最初に訪れたのは2011年、約5年半ぶり2回目の訪問となります。
12月31日の早朝、暗いうちから運転してトレイルを歩き、日の出45分前にはメサアーチに到着したのですが、なんと既に20人以上の人がアーチの前にいるではありませんか。アーチの正面はずらっと三脚が並べられて入る隙間が全く無い…。折角早く来たつもりだったのに…。
でもなんとか端っこの方に場所を見つけ、人々の隙間に三脚を立てさせてもらいました。
この日は水平線に雲が多く太陽が顔を出してくれるか心配。でも日が昇ると段々と雲が薄くなって、朝日がアーチに当たり始めました。
赤く染まるメサアーチはやはり絶品。端っこからのアングルも悪くない。
この瞬間だけは沢山の人でガヤガヤしていた周囲がシーンと静まり返り、人々のため息とシャッターを押す音だけが響きます。この緊張感漂う空気がなんか好き。
更に日が高くなると太陽がまた雲の中に入り、アーチに光が当たらなくなってしまいました。ほとんどの人はこの時点で撮影は終わりと立ち去ってしまいました。
でも私達と他の何人かはやっとアーチの正面が空いたので、三脚を移動してしつこく撮影を続けていたのです。
暫くすると雲が切れ、また太陽が出てきました。やった~ またアーチが赤く染まりました!
そう、撮影はしつこく粘ることが大切なんです(笑)。他の人が見逃したものが見れる事が多々あります。
実はこの2日後、アーチーズ国立公園で朝日の撮影をしていた時に隣にいた男性と話したら、その人は偶然私たちが数日前 False Kiva(フォールスキバ)で会った写真家でした。また同じ時間に同じスポットで撮影してるのでお互いびっくり。
その人は元旦の朝メサアーチに行ったそうなのですが、なんと100人以上の人がいたんだそうです。あまりにも多いので思わず数えてしまったよ、と苦笑してました。メサアーチに初日の出を見に行く人がそんなにいたんですね。
ここは今や大人気のスポット。朝日の撮影をするなら、日の出時間のだいぶ前から場所取りをした方がいいかもしれませんね。
行き方
メサアーチはユタ州キャニオンランズ国立公園の北部に位置しており、モアブの町から車で約50分。モアブから US191 を北へ11マイル、左側に出てくる SR313 を15マイル程進みます。ここで道がふた手に分かれますが、そのまま真っ直ぐ Grand View Point Roadを約13マイル進むと、左側にメサアーチのパーキングとトレイルヘッドがあります。
トレイル情報
トレイルは全長 0.7マイル(1.13キロ)のループになっていて歩くのは簡単。ただ暗い中歩く場合はケルン(道しるべの積み石)が見えにくいので、ヘッドランプや懐中電灯があると良いです。それからこの辺りには、シアノバクテリアという砂漠の生態系を守る大切なバクテリアが繁殖している土壌があるので、トレイルを外れて歩かないように気をつけましょう。
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年末も行っていたのですね。朝日の明かりがとっても綺麗いです。
やはり撮る人が撮ると綺麗に撮れるんですね。凄い!
False Kiva私も行きたかったのですが 時間が無く行く事が出来ませんでした。
是非ともいつか行ってみたいです。
ばんびさん、こんにちは!これは一年前、2016年末に行った時のものなんです。次のユタ行きは春頃を予定しています。