最近私が通っているこの公園は、ミツバチだけでなくハミングバードも沢山やって来ます。
ハミングバードって可愛い見かけとは裏腹に、攻撃的な性質と優れた身体機能を持っていて、ちょっぴりミステリアスな感じもしますよね。
今回はそもそもハミングバードってどんな鳥なのか、その基本的な特徴を簡単にまとめてみました。
ハミングバードは世界で一番小さい鳥。
体長は大人でも7~8センチ、重さは4~5グラム(10円玉くらい)。
ブ~ンという羽音がハチとよく似ているので、日本ではハチドリと呼ばれています。英語の Humming もまた、羽ばたきの音から来ています。
羽ばたきは超高速で1秒間に50~80回。空中で静止するホバリング飛行をします。
ハミングバードは空間認識能力が非常に優れていて、方向と方角を敏感に感じとりながら、自分の視野内にあるものの微妙な動きを察知することができます。そして後ろ向きでも飛ぶことができる、唯一の鳥。
平均的な寿命は3~5年ですが、中には10年以上生きることもあるそう。
世界には300種類以上のハミングバードがいます。
北アメリカではそのうちの23種類を見ることができるそうで、私の住むカリフォルニア州では約14種類のハミングバードが報告されています。
こちらでは良く見かける Anna’s Hummingbird という種類。
ハミングバードは派手でカラフルな外見のものはオス、比較的地味な外見なものはメスです。
この綺麗な子が来ると、緊張してカメラを持つ手がいつも震えてしまうんですよね~(笑)
約300種類いるハミングバードの中で、定期的に移動するのは12~15種類と言われています。
北アメリカにいるハミングバードは、春と秋の2回、南アメリカやメキシコから、カナダやアラスカにまで移動し、その距離は数千キロ。それも他の鳥のように群れではなく、個別に移動するそう。
孤独な旅人だったんですね…。
ハミングバードが移動する理由は、よりライバルの少ない、よりエサの豊富な場所をいち早く確保するためだそうです。
主食は花の蜜ですが、空中にいる小さい虫(蚊など)を食べてタンパク質も摂取しています。
ホバリングや高速飛行を維持するために、自分の体の重さの半分ほどの糖分を毎日取っているんですって。
ハミングバードのメタボリズム(新陳代謝)は全動物の中で最も活発なんだそう。
ハミングバードはとても縄張り意識が強く、攻撃的なことで知られています。
自分の縄張りにライバルが侵入してくると、大きな音を出したり、威嚇のポーズをするだけでなく、しばらく相手を追いかけ回します。本格的な戦いになると、細長いくちばしや爪を武器にして相手の真上からダイビング攻撃したりもするので、大きな怪我を負うことも…。
ライバルがすぐ近くに飛んできたので、羽を持ち上げて威嚇ポーズ。
でもなぜこんなに攻撃的な性質なのでしょう?
ハミングバードはそのメタボリズムの高さから、常に大量の花の蜜を必要としていることが大きな理由かもしれません。花が少ない場所や季節でも生き残るためには、アグレッシブに自分の縄張りやエサ場を守ることが必要なのです。
こうしてみると、激しい性格なのになんだか憎めないハミングバード。沢山の人がその魅力に取りつかれてしまうのも納得。
ここ南カリフォルニアでは一年中ハミングバードを見ることができますが、そんな場所に住むことができて、私はとってもラッキーだなあと思いました♪
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