今冬のユタ撮影旅行で初めて訪れたのがここ、ナチュラル・ブリッジズ国定公園(Natural Bridges National Monument)。
ここはアーチーズやキャニオンランズ、モニュメントバレーなど周辺の有名な公園に比べてあまり目立たないのですが、北米最大級の天然ブリッジにインディアンの遺跡と、なかなか見応えのある場所です。
この国定公園のメインのアトラクションは、Sipapu(シパプ)、Kachina(カチーナ)、Owachomo(オワチョモ)というホピ族の名前がついた3つのブリッジ。その中でも一番古いのがこのオワチョモ・ブリッジです。曇り空の下ではいまいちパッとしないですが、とってもカッコいい橋なのです。
シパプ・ブリッジのビューポイントからの眺め。ビジターセンターで確認したら、この日はトレイルが凍ってて危険なので下に降りるのはお勧めしないとの事。時間もあまりなかったので上から眺めるだけにしました。
この公園にあるブリッジは川の蛇行による侵食でできたそうですが、この地形を見るとそれがよく分かります。
3つの中で一番若いのがカチーナ・ブリッジ。この橋はビューポイントからは見えにくいので、トレイルを歩いて下まで降りてみると良いです。ずんぐりむっくりな形ですがかなりの迫力。
カチーナ・ブリッジの近くにはネイティブアメリカンの遺跡もあります。実は今回ナチュラルブリッジズ国定公園の中で一番見たかったのはこれ。この遺跡の周りには沢山の壁画やピクトグラフも残っています。
これは小さなキバでしょうか? 内側に人間のフィギアが描かれています。
サンドストーンの壁に泥が流れてできた模様が印象的。
手のピクトグラフは古代プエブロ人(ホピ族の祖先)のカチーナ・ダンサーを表していると言われています。
蝶のような形のピクトグラフ。
剣のようなものを持った人間のフィギア、動物などが描かれています。
またこの公園はもうひとつ魅力があるのです。それは美しい星空の観察スポットとして有名なこと。全米でも最も空が暗くなる場所のひとつとされており、国際ダークスカイ協会に ”Dark Sky Park” の第一号として認定されています。ここは光害(Light Pollution)が無いので、私達が普段都市部で見ている30倍以上の数の星を見ることができるそう。いつかまた美しい天の川を見にここに戻って来たいです。
行き方
ユタ州南東部にある Blanding という町から西へ約45分のドライブ。US Route 191 を南に約4マイル、UT 95に入って約30マイル、UT 275 を右に約4マイル走ると公園の入り口に到着。
トレイル情報
3つのブリッジを見るには、ループドライブを走りそれぞれのビューポイントから眺めるか、またはトレイルを降りて下から間近に見る方法があります。下から見るほうがダイナミックな景観を楽しめるのでお勧め。どのトレイルも歩く距離は短いですが、Owachomo Bridge 以外は標高差が大きいのでかなり疲れます。でも崖には階段やハシゴがあるので比較的歩き易い。下に降りると3つのブリッジはトレイルでつながっているので、もし時間と体力に余裕があれば全長約 8.6mi(13.8km)のループトレイルを歩くことも可能。
- Sipapu Bridge – 片道 0.6mi(1km)標高差 500ft (152m) ハード
- Kachina Bridge – 片道 0.75mi(1.2km)標高差 400ft(122m)ややハード
- Owachomo Bridge – 片道 0.2mi(0.64km)標高差 180ft(55m)簡単
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